政治家や学者、有識者、教育者、マスコミなどが明治以降の歴史に国家としての威厳を持たず、国家の歴史を他国人や自国の口学者たちに、自国の歴史を恥ずべき行為などというふうに捏造され、反論、看破できないような国家で良いのか。では、実際に日本人は恥ずべき民族なのか？
日露戦争から100年、大東亜戦争から60年、そして現在...。
ただ、諸外国から恫喝されるままに波風を立てないことが「平和」なのか？
大陸の核の照準は明確に日本に向けられている事実からいつまで目を背けているのか？
　日本人は、無国籍な流民ではないのだ。つまり、自国の確かな歴史認識を持ち、自分に流れる人たちの歴史に誇りを持つこと、なぜなら、彼らがいなかったら自分達も国家もこの世に存在しないのである。そして、何よりも未来に国家が存在しないのである。

　これらの失われた国家戦略について西村氏の明確なメッセージにより、教えられた歴史や歴史小説、大陸問題、憲法、日本の戦後政治などについて読者が自問できる良書です。